さて、日本全国いよいよ梅雨入りの季節になってきました。
私は6月後半から7月後半にかけて1ヶ月ほど再びノルウェーへ旅立ちます。6月最後の週末には、ランズカップレイクというノルウェー民族音楽最大のコンテストが開かれるので、それに参加すること、友人知人を訪ねたり、楽器のメンテナンスをしたりする予定です。ランズカップレイクではソロの部門とラーグスペル部門の両方に出場します。ラーグスペルLagspelというのは、各地域ごとに作られているスペルマンスラーグと呼ばれるフィドラーグループ同士が演奏の腕を競うもので、いわば「地域対抗団体戦」。私はここ2-3年一緒に活動をしてきたベルゲンのグループ、Audhildsと出場します。ベルゲンには18才以上が参加するハーディングフェーレのスペルマンスラーグが2つあります。一つはより年配の奏者が多いFjellbekken、もう一つは学生が中心になって結成されているAudhildsです。ジュニアチームもあるのですが、実はこのベルゲンのジュニアチームは何度か全国大会を制覇したことのある強豪チームなのです。ソロ部門はそれぞれの奏者が主に出身地域の伝統曲を披露します。私はここ数年ずっとテレマルク地方の曲を演奏しています。夏の短いノルウェーでは、夏になるとここぞとばかりに数々のフォークミュージックフェスティバルが開かれますが、私はこのランズカップレイクが一番好きです。特にハーディングフェーレのソロの部門はできる限り最後までじっくり聞いて、他の奏者達の技を見て勉強したり、励ましあったりするのです。
さて、日本へ帰ってきたら守山市民会館でのロビーコンサートです。今回も榊原明子さんとの共演でお届けします。入場無料ですのでお時間よろしければ是非お越しください。